基礎体温(BBT)を測ると何がわかるの?

Q:基礎体温(BBT)を測ると何がわかるの?
A:不正出血や月経不順などで婦人科を受診すると「では、基礎体温を測ってくださいね」と言われます。朝、目覚めて床から出る前に測るのですが、朝は眠いし忙しいしなかなか実行するのは大変です。でもなんとかこれを続け、習慣にしてしまうと自分の月経や排卵、いつ妊娠しやすいのか、妊娠しにくい時期はいつなのかなどもわかるのです。
では、まず測定法は、
- 体温計は婦人体温計を使用します。:普通の体温計より目盛りが細かいものです。
- 口の中(舌下)で測ります。:わきの下のくぼんだ所ではありません。
- 一定時間眠った後、朝目覚めてすぐに測ります。:毎日同じ時間でなくても大丈夫です。
- 測定したら表に(大概体温計についています)にします。:一日の測定値ではなくグラフの流れで見ます。
1カ月くらい測定して表につけてみると、月経中と月経後しばらくは体温が低く、その後約2週間高い時期があり、その後体温が下がって月経がくることが分かります。(正常の場合)
この体温の動きは女性ホルモンの働きによります。
低温期は、卵胞ホルモン(エストロゲン)、高温期は、黄体ホルモン(プロジゲステロン)が働いています。そして低温期と高温期の境目が排卵期になります。
・基礎体温は排卵後の卵巣から出る黄体ホルモンの体温上昇作用を利用しているのです。
通常は高温期は約2週間ですが、妊娠をすると高温期がずっと続き月経が来ません。
・排卵の有無、排卵の時期なども基礎体温である程度わかりますし、予測もできるようになります。
・避妊したい場合は、月経から排卵まで(高温期2日目くらいまで)は妊娠する可能性がありますので、しっかり避妊しなければ危険です。
あなたの基礎体温(BBT)はどのように変化しているでしょうか?ご自分の体調管理にも役立つので一度お試しになるとよいと思います。