人工妊娠中絶手術
人工妊娠中絶手術(妊娠11週まで)
妊娠11週まで当院では手術可能(自費)です。(母体保護法指定医のみが行える手術です)
お悩みの方は、ご相談ください。
人工妊娠中絶術
母体保護法に基づいて行われる手術で、当院では妊娠11週(3カ月以内)まで手術可能です。
診察をした上で、手術の日程を決め、予約していただきます。
手術日は、医師の判断、ご本人のご都合を加味して決めさせていただきます。
手術、麻酔法
- 麻酔は静脈麻酔(短時間)で意識を落としているうちに10~15分程で手術を行います。
- 手術法*は、吸引法とキュレットを用いた方法がありますが、週数や症例によって使い分けており、両方を用いて手術を行う事がほとんどです。
*前日または当日の朝、ラミナリア(またはラミセル)を子宮口に入れます。これは子宮口を無理なく開き、手術をスムーズに行うための前処置です。
料金
初受診料 7,400円:税込み
再受診料 4,200円:税込み
手術費用 80,000円:税込み
術後1週間の診察料 8,000円:税込み
よくあるご質問
人工妊娠中絶手術は妊娠何週まで受けられるの?
日本では「母体保護法」という法律で「妊娠22週未満」と決められています。
22週以降になると胎児が生きる可能性があるためです。
妊娠4~11週までは初期中絶、12~21週までは中期中絶といいます。
妊娠週数は最終月経から起算しますが最終的には胎児の大きさ(超音波検査)で確定します。
妊娠11週までの中絶手術と12週以降ではどう違うの?
- 手術方法が違います。初期の手術は子宮口を開く前処置(ラミナリアなど)をして麻酔下に吸引や掻爬を行いますが、中期は子宮口を開く前処置をしてその後は子宮収縮をおこす薬剤でお産と同じように胎児を娩出します。
- 中期中絶は入院が必要です。当然、手術費用も初期中絶より多くかかります。
- 12週以降の場合死産届が必要です。
- 当院では中期中絶手術は行っておりません。
人工妊娠中絶はどんな危険があるの?
とにかく簡単な手術と思われがちですが、肉眼で見ながらできる手術ではなく、手探りで行うので、術者は細心の注意をはらいますが、時には障害がおきることもあります。手術の直接の障害としては(1)子宮の損傷:子宮に穴が開く、子宮頸管(入り口)が切れる(2)出血多量(3)感染による発熱や炎症:子宮内膜炎、腹膜炎など、後でおこる障害として(1)不妊症:腹膜炎で卵管が詰まる、子宮内膜が薄くなりすぎるなど(2)月経異常(3)子宮外妊娠・・・などの危険があります。
人工妊娠中絶手術の流れは?
手術まで:
- 問診をしっかりし、合併症や異常のないことを確かめます。必要があれば検査をします。
- 子宮内の妊娠であること(子宮外妊娠などでないこと)を確認し、手術に適する時期を決めます。
- 手術の前には、看護師によるカウンセリングを行います。
手術時:
- 子宮の損傷を防ぐため、術前にラミナリアなどを使用して、無理なく子宮口を開くようにします。
- 手術室の消毒(手術部位、術者の手指、器具など)を厳重に行います。
- 麻酔中の全身・呼吸管理は担当の者をつけて行います。
手術後:
- 日常生活は普通でよいですが、無理をしたり、疲れることや抵抗力の下がるようなことは避けてください。術後の感染が後遺症を引きおこすこともあります。
- 必ず術後の診察は受けるようにして、指示に従うようにしてください。