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子宮筋腫

子宮は、洋梨のような形をした女性特有の臓器で、正常の大きさは鶏卵大位、重さは約100g位のものです。この子宮にできる良性の腫瘍が子宮筋腫です。子宮筋腫は、30~40歳代に多く発生し、その年代の女性の5~10人に1人位は持っていると言う大変ポピュラーな病気です。
原因は現在のところ不明ですが、女性ホルモンの分泌異常が関係しているといわれています。
症状は、月経量が多くなる、月経痛が強くなるなど月経のトラブルが主なものですが、全く無症状のうちに筋腫が大きくなり、腹部に硬いしこりを触れたり、スカートがきつくなったりしてその存在を知る事もあります。この症状の違いは、筋腫の発生位置によるものです。

子宮は外側から、漿膜、筋層、内膜と言う3部分からできています。一番内側の子宮内膜は月経時に剥脱する部分ですが、ここに接して発生した筋腫は、たとえ大きさが2cmと小さいものでも月経量が非常に多くなりレバー状の塊がたくさん出たりします。
その為貧血もひどくなる事があります。
このタイプのものを、粘膜下筋腫といいます。外側の漿膜下に発生したものを漿膜下筋腫といい、月経量には影響を及ぼさない事が多いのですが、わからな言うちに大きくなりやすく、直径10cm以上になる事も稀ではありません。
また、複数個の筋腫ができて八つ頭のようになる事もあります。このタイプのものは、大きくなると腸や膀胱など周囲の臓器を圧迫して、頻尿、便秘、尿路障害などを起こす事があります。
中間の筋層内に発生したもの(筋層内筋腫)は、比較的大きくなりやすく、内膜面を伸展させる為月経量も多くなり、月経痛も強くなる事があります。
子宮筋腫=手術と思われがちですが、筋腫も大きさ、症状、位置によっては全く治療の必要のないものもあります。
子宮筋腫は女性ホルモンの分泌で大きくなって行くので、閉経すれば必ず小さくなります。
この原理を利用したホルモン療法(偽閉経療法)と言う薬物療法もあります。手術適応の目安は、大きさからは、手挙大以上ですが、自覚症状や貧血の程度により個々に判断されます。
手術には子宮全体を摘出する子宮全摘出術と筋腫のみを摘出する筋腫核出術があります。
どちらの手術を行うかは、主に年齢と今後挙児を希望するか否かによります。手術法も開腹術だけではなく、腹腔鏡手術と言う侵襲の少ない方法も普及しています。
女性のライフスタイルも様々になっているように子宮筋腫の治療法も個々に違い、オーダーメイドな治療が行われるようになってきています。

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